年の瀬に嬉しい話題

また一段と冷え込んでおります。今年も残すところ数日となりました。
今日は研究者の友人と近所にできたMARUZEN&ジュンク堂(梅田店)に行ってきました。
安藤忠雄建築研究所の設計による外観もそうですが……大きい。びっくりです。

昨日ポストを開くと購読している専門雑誌類に加えて
下記の二著が届いておりました。

ヤマト国家の成立

和田萃氏『ヤマト国家の成立 雄略朝と継体朝の政権』
(新・古代史検証 日本国の誕生3、上田正昭氏監修、文英堂、2010年12月)

恩師和田先生から頂戴いたしました。これ以上の欣快事はありません。
私自身は古代史には疎いのですが、
学部の時分から大学院まで一貫して指導教官(教員)としてご指導いただきました。
先生のご指導やご助言がなければ、私は大学院にも進まず、
今頃どこでなにをやっていたか知れたものではありません。

先生の御本(単著)を拝見するのは、『飛鳥』(岩波新書、2003年)以来ですが、
研究室で『日本書紀』や本居宣長の『菅笠日記』を輪読した当時のことが眼前に浮かびます。
先生のご案内で飛鳥(明日香村周辺)を何度も歩きましたが、
今から思えばこれ以上の贅沢はなかったものと心底思います。当時の不勉強が悔やまれます。

本書には、辰巳和弘氏・上野誠氏との鼎談も収録されています。
「はじめに」での先生の懐古談や、歌人でもある先生の伝承解釈など
滋味深い記述が随所に見られ、興味が尽きません。

ご恵贈いただき、感謝に堪えません。ありがとうございました。

そして二冊目です。
渡邊大門氏『宇喜多直家・秀家』
(ミネルヴァ書房、2011年1月)

書店に並ぶのは、来月十日前後かと思いますが、
それに先んじて拝読することができました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

宇喜多能家の時代から説き起こし、秀家の八丈島配流と一族の本土への帰還までを
約300頁にまとめておられます。「はじめに」と「おわりに」に書かれている通り、
最近の研究成果が「一般の歴史愛好家」には浸透していないことを意識しておられるようで、
本文中の史料も、わかりやすく(一部)現代語に直して掲出するなど
一般読書家向けに工夫してものされたものといえるでしょうか。

こういう書籍が出るのは(思わず議論が深まるきっかけにもなりますので)嬉しいことです。

参考文献には、筆者の旧作に加えて、
今月公表した「豪姫のこと」(『岡山地方史研究』122、2010年)まで加えられており、
ありがたい限りです。拙著『豊臣期の宇喜多氏と宇喜多秀家』(岩田書院、2010年)の内容をご紹介いただいた箇所も多く(見解の相違はありますが)私自身、大いに力づけられました。

さて、本書はまだ書店に並んでいないということや、
内容は(一応私の)専門ですので、具体的に話しはじめると…きりがなくなるので一つだけ。

宇喜多騒動についても頁を割かれて詳述されていますが、
『日本史研究』第573号(2010年5月)に載せていただいた
拙稿「宇喜多騒動をめぐって」は参照していただけなかったようです。
参考文献にもなぜか、この拙稿だけが漏れています。
宇喜多騒動に加え、渡邊氏が間説される編纂物の使用についても論じておりますので、
これが抜けることで議論がちぐはぐになりはしないかと少し心配になりました。いかがでしょうか。
(不自然に思われましたので付言させていただきました。すみません。。。)

ご恵贈いただきまして、本当にありがとうございました。

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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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戦国・織豊期を中心に、あれこれ考えています。
単著『論文集宇喜多秀家の周辺』(同刊行会)・『宇喜多秀家と明石掃部』・『「大老」宇喜多秀家とその家臣団』・『豊臣期の宇喜多氏と宇喜多秀家』(以上、岩田書院)・『明石掃部の研究』(同刊行会)、編著『備前宇喜多氏』(「論集戦国大名と国衆⑪」岩田書院)など。

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